立田慶裕編著「読書教育のすすめ」が『全私学新聞』の書評に掲載されました。 - 2024.02.22
「道徳教育と社会」ノート
さまざまな論文を掲載したテキスト。
第1章で、デュルケムの『道徳教育論』を訳出した意味を探り、
第2章では、校則をめぐる議論を取り上げる。
第3章では、社会問題化する前、及び社会問題化する過程のいじめ問題を取り上げ、校則や道徳との関連を考察。
第4章では、小学校の道徳教科書の内容分析、大学教職課程の「道徳教育の研究」教科書の分析を行い、
第5章では、ネットいじめの問題の考察、
第6章では、学力といじめの関係を分析した。
第7章では、道徳教育同様に価値の問題を取り扱う、国際理解教育の問題を考察した。
1 本章の目的
2 麻生誠とは
3 デュルケム「道徳教育論」の要諦
4 日本の教育社会学者は「道徳教育」をどう捉えるか
5 デュルケム『道徳教育論』の今日的な社会学的意義
第2章 「道徳教育の研究」の研究(Ⅱ)―校則は拘束か―
1 本章の目的
2 学校という組織と校則
3 校則,規則,道徳と学校文化
4 青春ドラマ(学園ドラマ)の系譜
5 小 括
第3章 「道徳教育の研究」の研究(Ⅲ)―道徳教育といじめ問題―
1 本章の目的
2 東京農業大学ワンダーフォーゲル部事件―いじめ問題前史その1:学校の対応をめぐる問題―
3 大阪産業大学高等学校事件―いじめ問題前史その2:飼育型の萌芽―
4 社会問題化する前の「いじめ」の概念
5 校則といじめ問題
6 道徳教育といじめ問題
7 麻生誠はなぜデュルケム『道徳教育論』 を訳したのか
第4章 「道徳教育」研究の社会学的考察―大学教職課程教科書及び小学校検定教科書の比較研究―
1 本章の目的
2 大学教職課程「道徳教育の研究(道徳教育論)」の教科書分析
3 「特別の教科 道徳」の教科書研究:ジェンダーの視点から―多様性を尊重する社会形成のために―
4 結論と考察
第5章 青少年の特徴とネット世界の子どもたち―社会的スキルと携帯電話の関係を中心に―
1 「携帯電話」は単なる電話ではない
2 いじめと携帯電話
3 社会的距離の取り方と携帯電話
補論 滋賀県大津市のいじめ自殺事件について
第6章 若い世代のネット感覚についての考察
1 「本当の自分」とは
2 現代の若者のネット感覚
3 いじめの社会問題化―「排除」から「飼育」へ―
4 学力移動といじめ
第7章 国際理解教育の可能性―米英仏のケース・スタディから―
1 国際理解教育とは何か
2 アメリカ合衆国のケース
3 イギリスのケース
4 フランスのケース
5 国際理解教育実施に関する問題点
補論 アジアにおける国民国家と教育