立田慶裕編著「読書教育のすすめ」が『全私学新聞』の書評に掲載されました。 - 2024.02.22
幼児教育方法論
さまざまな視点から説き起こす。
幼児教育・保育の内容、方法、計画など、実践に近接する分野について、できるだけ実践的に解明する。
【執筆者】
戸江茂博、田中卓也、松村 齋、小島千恵子、川村高弘、五十嵐淳子、橋爪けい子、中澤幸子、山西加織、
鈴木和正、伊藤恵里子、和田真由美、谷原 舞、井上裕美子、加藤 緑(コラム)
第1章 保育の基本と保育内容・保育方法を理解する
1.保育の基本
(1)保育とは何か / (2)養護(ケア)と教育の一体性 / (3)生活の教育
/ (4)遊びの教育 / (5)環境を通して行う教育
2.保育の内容
(1)生活と遊び / (2)養護の内容と教育の内容
3.保育の方法
(1)子どもと共に歩む保育 / (2)遊びを通して行う総合的な保育
/ (3)環境を通して行う保育
第2章 西洋における教育思想と教育方法の歴史を学ぶ
1.近代教育思想の成立と幼児教育
(1)ペスタロッチの教育思想と教育実践 / (2)フレーベルの教育思想と教育実践
/ (3)恩物の考案
2.子ども中心主義の思想と教育
(1)新教育運動の成立と展開 / (2)ケイと『児童の世紀』
/ (3)モンテッソーリと「子どもの家」
3.進歩主義教育とジョン・デューイ
(1)ジョン・デューイの教育思想 / (2)進歩主義教育における代表的実践
カフェタイム(コラム)1. 「他人のルール」から「自分のルール」へ
第3章 日本における保育内容と保育方法の歴史を学ぶ(戦前)
1.近代における学校教育のはじまり
(1)前近代の教育方法 / (2)近代学校の成立と制度化
/ (3)幼稚園の誕生と東京女子師範学校附属幼稚園の教育方法
2.明治期における教育方法の発展
(1)教育勅語と明治20 年代の教育方法 / (2)「幼稚園保育及設備規程」の公布
/ (3)遊びを中心に据えた幼児教育
3.新教育運動と保育思想の発展
(1)新教育運動と「幼稚園令」 / (2)倉橋惣三の誘導保育論
/ (3)城戸幡太郎と保育問題研究 / (4)戦時下における幼児教育
4.戦後の幼児教育のはじまり
(1)戦後の幼児教育制度の改革 / (2)現代の幼児教育に向けて
第4章 日本における保育内容と保育方法の歴史を学ぶ(戦後)
1.経験主義の教育方法と「保育要領」(1948年)
2.総合的な指導と「幼稚園教育要領」(1956年、1964年)・「保育所保育指針」(1965年)
3.環境による保育と「幼稚園教育要領」(1989年)・「保育所保育指針」(1990年)
4.生きる力の基礎を育む保育と「幼稚園教育要領」(1998年)・「保育所保育指針」(1999年)
(1)幼稚園教育要領(1998年) / (2)保育所保育指針(1999年)
5.「子育て支援」と幼稚園教育要領(2008年)・保育所保育指針(2008年)
(1)幼稚園教育要領(2008 年)・保育所保育指針(2008年)
/ (2)幼保連携型認定こども園教育・保育要領(2014年)
6.アクティブ・ラーニングと幼稚園教育要領(2017年),保育所保育指針(2017年),
及び幼保連携型認定こども園教育・保育要領(2017年)
第5章 「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」における
教育・保育方法について学ぶ
1.「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」
の改訂(改定)とそのポイント
(1)「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」
の改訂(改定) / (2)3要領・指針改訂(改定)のポイント
2.「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」
と教育・保育の方法
(1)教育・保育の基本とは / (2)教育・保育の方法とは
カフェタイム(コラム)2. 「遊び」の大切さを理解できる保育者に
第6章 子どもの発達と特性を知る
1.発達とは何か
(1)発達の概念 / (2)発達の量的変化と質的変化 / (3)発達の順序性と方向性
/ (4)遺伝的要因と環境的要因
2.子どもの標準の発達
(1)発達の段階 / (2)子どもの標準の発達の特徴 / (3)子どもの発達を理解するための理論
3.特別な支援を必要とする子どもの発達
(1)特別な支援を必要とする子どもの発達の特徴
/ (2)特別な支援を必要とする子どもの障害の特性
第7章 幼児理解とその方法について学ぶ
1.一人ひとりの子どもを理解する(幼児理解)
2.子どもの発達の時期をとらえる
3.幼児保育に基づく保育の方法
(1)体を育てる / (2)心を育てる
4.これからにつながる保育
カフェタイム(コラム)3. 「子どもが模倣する対象」としての役割
第8章 環境を通して行う保育を学ぶ
1.環境を通して行う保育
2.保育の環境
3.子どもにふさわしい保育環境の構成
4.身近な自然環境との関わり
5.環境を生かした保育方法
第9章 遊びと保育の関係を学ぶ
1.幼児期にふさわしい遊びとは
2.遊びを支える保育者の役割
(1)信頼関係を築く / (2)子どもを理解する
/ (3)保育を実践する(環境構成と遊びの援助) / (4)遊びを指導する,伝承する
カフェタイム(コラム)4. 「不思議だな」と思う気持ちを大切にする保育
第10章 幼児とのコミュニケーションを実践する
1.幼児とのコミュニケーション
(1)予測不可能な時代に生きる子どもたちに必要な力 / (2)コミュニケーションの始まり
/ (3)年齢に応じたコミュニケーション
/ (4)幼児の“ いま” を支えるコミュニケーション
2.「言葉による伝え合い」の姿を育むために
3.保護者と子どものコミュニケーションの架け橋に
4.外国のルーツをもつ幼児とのコミュニケーション
第11章 幼児教育とメディアについて学ぶ
1.幼児向け教育番組の変遷
(1)ラジオ放送の開始と幼児教育番組の登場 / (2)ラジオ放送からテレビ放送へ
/ (3)NHK人気番組「おかあさんといっしょ」「セサミストリート」の登場
/ (4)低年齢幼児対象番組の登場―「できるかな」,「ばくさんのかばん」,
「おーい! はに丸」― / (5)時代の変化に対応した幼児向け番組
/ (6)幼稚園・保育所とテレビ・ラジオ幼児向け番組の普及
2.メディアとしての児童文化財
(1)電子メディアからアナログのメディアまで幅広い教材
/ (2)児童文化財とはどのようなものか / (3)児童文化財の特徴 / (4)劇遊びと言葉遊び
3.メディアへの依存の危険性と注意の喚起
4.子どもの遊びとメディアーメディアの正しい活用―
5.今後のメディアと保育の課題―メディアリテラシーの獲得と保育者の専門性向上のために―
カフェタイム(コラム)5. 子どもと保育者との関係構築~目と目を合わせて語りかけること~
第12章 保育計画とは何か,考え方を学ぶ
1.保育の計画の必要性
(1)子どもの「今」と,保育者の「思い」のバランスを見直し整理できる
/ (2)計画を立てた保育者自身が見通しをもつことができる
/ (3)他の保育者からみて,何をするか理解できる
2.保育の計画の種類
(1)全体的な計画 / (2)指導計画 / (3)その他の計画
3.保育の計画の基本となるポイント
(1)子どもの発達を理解する / (2)子どもの実態を把握する
/ (3)地域や家庭のニーズを把握する
4.保育の計画の考え方
(1)幼稚園における保育の計画の考え方 / (2)保育所における保育の計画の考え方
/ (3)幼保連携型認定こども園における保育の計画の考え方
5.カリキュラム・マネジメントとの関連
第13章 保育計画とは何か,指導案を立ててみよう
1.保育計画とは
2.指導計画案作成の基本
3.指導計画と保育実践における留意点
4.指導案作成でのポイント
5.指導案作成の具体的な書き方
(1)子どもの現状を理解 / (2)保育のねらいの立て方 / (3)内容の立て方
/ (4)子どもの動きを予測します / (5)活動時間 / (6)環境の構成
/ (7)保育者の援助・配慮点 / (8)反省・評価 / (9)その他
6.指導案例の提示と解説
(1)運動遊びの指導案 / (2)反省・評価の書き方
第14章 発達障害のある子どもへの保育のあり方を学ぶ
1.園におけるさまざまな子どもたち
2.発達障害のある子どもたちを支援する保育者として
3.発達障害のある子どもたちを子育てする保護者への支援
(1)子どもの成長を先生から聞けることは何よりも嬉しいこと
/ (2)発達障害のある子どもの保護者の思い
/ (3)「できない」よりは「できた」といわれたい
4.発達障害のある子どもたちの内面を理解する
5.保幼小中高の連続性での「今」を大切にする保育実践
第15章 保幼小連携をふまえた保育のあり方を学ぶ
1.小学校との接続における幼児教育
(1)2017年の改訂が意味すること / (2)「遊びが学び」乳幼児期の発達や学びの特性
/ (3)「遊びが学び」の基
2.環境を通して行う保育 アクティブ・ラーニング
(1)幼児期のもののとらえ方 / (2)主体的・対話的で深い学び
3.幼児期に育みたい資質・能力
(1)小学校課程における資質・能力 / (2)幼児期における資質・能力
/ (3)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」
/ (4)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を理解して実践することの意味
4.保幼小連携協働を目指すための保育者の専門性
(1)子どものありのままを受けとめ,「遊びが学び」を実践できる
/ (2)環境を創りだす力・具体的に保育をデザインして実践する力
/ (3)特別な配慮を要する子どもへの対応力
/ (4)保護者と連携協働する力,子育てを支援する力 / (5)小学校と連携する力
5.幼児教育と小学校教育のつながりを大切にするために
カフェタイム(コラム)6. 幼児期からの外国語教育について考えよう!
おわりに