新刊

ダイバーシティ時代の教育の原理

多様性と新たなるつながりの地平へ

著者 藤田由美子 編著
谷田川 ルミ 編著
ジャンル 教育学
出版年月日 2018/10/20
ISBN 9784762028311
判型・ページ数 A5・224ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり
現代の多様化した教育問題を考えるにあたり必要不可欠である、「ジェンダー」や「ダイバーシティ」(多様性)の視点から編まれた教育の理念・教育の歴史及び思想、いわゆる「教育原理」の学びを深めるテキスト。

第Ⅰ部では、教育の思想・歴史について、Ⅱ部では、教育の理念について、Ⅲ部では現代日本の学校教育が抱える諸問題を取り扱う。
第Ⅰ部 教育の思想および歴史

第1 章 教育とは何か
はじめに 「教育とは何か」を問い直す 

第1 節 教育という営みは,どうとらえられてきたか  
1.教育の語義から,何が見えるか  / 2.教育対象としての「人間」とはど
う描かれてきたか / 3.いま求められる人間観の問い直し 

第2 節 教育はどこに向かうべきか  
1.教育の価値指向性  / 2.社会に規定される教育の目的と目標 
おわりに 多様な生に向けて  


第2 章 教育を支える思想の潮流
はじめに  

第1 節 近代教育成立以前の教育思想  
1.政治と関係づけられた教育思想 ―古代ギリシアの思想家たち 
2.体系的な教育学の始祖 ―コメニウス 

第2 節 近代教育思想の成立  
1.有徳で勤勉なジェントルマンの育成 ―ロック  / 2.自然による人間形
成から社会的な存在へ ―ルソー  / 3.民主的な学校から民主的な社会へ―デューイ
 
第3 節 近代教育批判の思想  
1.近代学校制度への懐疑 ―ブルデュー,フーコー  / 2.学校化された社会
への懐疑 ―イリイチ / 3.制度や国家にとどまらない「公共」を探るために ―アーレント 
おわりに  


第3 章 西洋における教育の歴史―近代公教育の成立まで
はじめに  

第1 節 ギリシア・ローマ期の教育  
1.神話とギリシア人の教育 / 2.哲学の誕生  / 3.民主政とソフィ
スト  / 4.アテネとスパルタの教育  / 5.アテネとスパルタの女性観 
/ 6.ローマ人の教育
 
第2 節 中世の教育  
1.知アンテレクチュエル識人という職人  / 2.大学の誕生  / 3.教養ある女性は何を読んだか
 
第3 節 近世期の教育  
1.基礎学校の普及 / 2.宗教改革と基礎教育 / 3.科学革命と教育 

第4 節 近代公教育の成立  
1.ネイションとは何か / 2.フランスの公教育 / 3.ドイツの公教育 
4.イギリスの公教育 
おわりに  


第4 章 日本における教育の歴史(1)―学校と教育の近代化
はじめに  

第1 節 近代に至るまでの教育  
1.古代から中世の教育 / 2.近世の教育機関  / 3.幕末維新期 

第2 節 近代公教育制度の成立  
1.学制 / 2.「教育勅語」と国家による教育制度の確立 

第3 節 女子教育と私立学校  

第4 節 学校教育の定着から国家主義的教育へ  
1.初等教育の普及  / 2.大正新教育運動 

第5 節 戦前から戦時下にかけての教育と学校 
おわりに  



第5 章  日本における教育の歴史(2)―戦後教育改革以降の教育
はじめに 
 
第1 節 戦後教育改革
  
第2 節 戦後教育改革の転換と高度経済成長期以降の教育 
  1.戦後教育改革の見直し  / 2.高度経済成長と教育における能力主義 

第3 節 男女平等の教育とは  

第4 節 臨時教育審議会から教育基本法改正まで  
おわりに  

Column 日本における性教育の歴史  



第Ⅱ部 教育の理念

第6 章 教育課程とカリキュラム・マネジメント
はじめに 

第1 節 教育課程,カリキュラムとは何か  
1.教育課程・カリキュラムとは何か ―教育課程・カリキュラムの二つの意味 
2.教育(活動)の計画としての教育課程・カリキュラムの編成主体 

第2 節 教育課程の国家基準としての学習指導要領と教科書  
1.教育課程の大綱的な基準としての学習指導要領  / 2.学習指導要領と教
科書の違い ―「教育内容」と「教材」という区分 

第3 節 学校におけるカリキュラム・マネジメントとその課題  
1.カリキュラム開発・編成の主体としての学校・教師  / 2.カリキュラム・
マネジメントとは ―答申等による規定  / 3.カリキュラム・マネジメントの課題 

第4 節 これからの教育課程・カリキュラムづくりのために  
1.カリキュラム・ポリティクスの視点から教育内容・教材を問う  / 2.隠
れたカリキュラムの視点から学びを問う  / 3.子どもの声から教育課程を問
い,学びを問う 
おわりに 



第7 章 子どもの権利条約を読む ―日本の学校教育の課題
はじめに  

第1 節 学校教育の中の子どもの権利  
1.学校での頭髪指導をめぐる問題  / 2.「頭髪指導」と「子どもの権利」
 
第2 節 子どもの権利条約ができるまで  
1.ジュネーブ宣言と児童権利宣言  / 2.子どもの権利条約とは何か ―コル
チャックの思想の継承 

第3 節 子どもの権利条約の内容  
1.原則  / 2.子どもの権利 ―四つの柱 

第4 節 子どもの権利条約からみる日本の教育の現状  
1. 国連子どもの権利委員会(CRC)の勧告 / 2.日本の学校現場における課題 
/ 3.女の子の教育 ―「隠れたカリキュラム」による権利の制約 
おわりに



第8 章 教育の公共性
はじめに
 
第1 節 教育の公共性と公教育  
1.「公共性」とは何か / 2.公教育とは何か / 3.国家と教育/個人と教育 

第2 節 教育の市場化論と教育の共同体論  
1. 教育の市場化論  / 2.教育の共同体論  / 3.学校選択制をめぐる教育の公共性論争 

第3 節 これからの教育の「公共性」とは  
1.ハーバーマスとアーレントの「公共性」概念  / 2.教育の公共性と平等 ―「みんな」のための教育 
おわりに 


 
第9 章 教育の機会均等をめぐって
はじめに 
 
第1 節 「教育の機会均等」という概念  
1.教育の機会均等とは  / 2.教育の機会均等と能力主義 125 / 3.教育
の機会均等と「平等」 

第2 節 教育の機会均等を阻む要因  
1.家庭の経済的,文化的要因 / 2.ジェンダーによる処遇の違いと進路
選択への影響  / 3.マイノリティにおける教育機会の現状 

第3 節 教育の機会均等と経済的支援  
1.義務教育はどこまで無償なのか  / 2.教育機会の保障のための経済的支援 
おわりに   

Column 特別支援教育 
 


第Ⅲ部 教育をめぐる諸課題


第10 章 子どもの貧困と教育
はじめに  

第1 節 貧困とは何か  
1.貧困の概念 / 2.絶対的貧困と相対的貧困 

第2 節 日本における「子どもの貧困」  
1.「子どもの貧困」の問題化  / 2.「子どもの貧困」の現状  /
3.「子どもの貧困」がもたらす教育格差
 
第3 節 社会問題としての「子どもの貧困」  
1.貧困の社会的影響  / 2.「子どもの貧困」をジェンダーの視点から考える 

第4 節 「子どもの貧困」に向き合う教育  
1.歴史に学ぶ 151 / 2.現代における「子どもの貧困」への取り組み 
3.「子ども食堂」普及の意義および課題 
おわりに  



第11 章 社会的養護によって育つ子どもの教育
はじめに  

第1 節 社会的養護の現在  
1.社会的養護の中心としての児童養護施設  / 2.「家庭と同様の養育」重
視の政策動向 

第2 節 児童相談所と学校 
1.社会的養護に委ねられるプロセスと学校 1 / 2.一時保護中の児童の就
学問題 

第3 節 児童養護施設で育つ子どもの教育 
1.児童養護施設で育つ子ども  / 2.児童養護施設で生活する子どもを理
解すること  / 3.児童養護施設が校区にある学校における施設加配教員 
162 / 4.児童養護施設出身者の進路保障と学校 

第4 節 「育て直し・育ち直し」の場としての児童自立支援施設  
1.児童自立支援施設で育つ子ども  / 2.児童自立支援施設と少年院 
3.児童自立支援施設と児童養護施設における教育保障の相違点 / 4.「育
て直し・育ち直し」を核とした教育  / 5.児童福祉法第48 条改正と児童
自立支援施設併設校の課題  / 6.望の岡分校と北海道家庭学校の協働によ
る「流汗悟道」の教育 
おわりに  
Column 児童虐待に対する学校と教職員の役割 

 

第12 章 外国につながる子ども
はじめに  

第1 節 「外国につながる子ども」とは  
1.在留外国人数の増加と多様化/ 2.国際移動の背後にあるもの

第2 節 学校教育制度からみた外国につながる子ども  
1.「外国人学校」 / 2.日本の公立学校への入学

第3 節 外国につながる子どものマイノリティ性と周辺性  
1.公立学校に学ぶ外国につながる子どもの状況  / 2.「日本語指導が必要
な児童生徒」 / 3.マイノリティ性と周辺性 

第4 節 外国につながる子どもの学びの実際  
1.言語の獲得と母語保持/ 2.教科の学習における困難 / 3.進路
選択の重要性  / 4.自律性の獲得とアイデンティティの形成
 
第5 節 「国民教育」の問い直し 
1.外国につながる子どもの教育に求められること / 2.「国民」とは誰か,
「国民教育」とは何か 
おわりに  
Column 地域社会と教育 



第13 章 多様な性を生きる子ども
はじめに  

第1 節 世界の教育動向とセクシュアリティ教育  

第2 節 教師と多様な性  
1.性の4 要素とLGBT の社会的位置づけの変遷  / 2.学校教育における
多様な性 / 3.教師に意識されにくい性的マイノリティ
 
第3 節 複合差別の課題  
おわりに 
 
索 引  

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