立田慶裕編著「読書教育のすすめ」が『全私学新聞』の書評に掲載されました。 - 2024.02.22
21世紀の福祉国家と地域 4
福祉国家と地方財政 改訂版
日本国憲法に規定される福祉国家の現場をになう地方公共団体や、地域間格差を均す財政調整メカニズムを身近な実例を使ってわかりやすく検討。
警察・消防や公共事業という基礎的な公共サービスだけでなく、子どもの養育や教育、病気や貧困の分野で、人間性を大事にしながら、家族やコミュニティの力を再生できる条件を強化する役割をより一層強く求められる現代の状況を鑑み、児童福祉と医療保障の分野を強化し、内容を新たにした改訂版。 日本の福祉国家システムを考えるのに欠かせない1冊。
序 章 福祉国家と地方財政をみる眼(渋谷博史)
0.1 日本国憲法によるグランド・デザイン
0.2 平和的で民主的な福祉国家における地方公共団体
0.3 「ゆりかごから墓場まで」の実際:八王子市の事例
0.4 本書の構成
第1章 地方公共団体の役割(渋谷博史・長谷川千春)
1.1 地方公共団体の多様性
1.2 消防と災害対策:最も基本的な公共サービス
1.3 義務教育の理念と財政:民主社会の形成
1.4 公的資本形成:経済社会の基本インフラ
1.5 生活保護:最低保障の仕組み
第2章 地方財政システム(渋谷博史)
2.1 国と地方公共団体の役割分担
2.2 地方公共団体の役割と歳出
2.3 地方公共団体の財源
第3章 地域間格差と財政調整(渋谷博史)
3.1 福祉国家と財政調整
3.2 財政構造の地域間格差
第4章 高齢社会と福祉国家の現場(渋谷博史)
4.1 高齢社会の深化
4.2 社会保障システム
4.3 障害者福祉
4.4 介護保険と高齢者福祉
第5章 地方公共団体と児童福祉(塚谷文武)
5.1 児童福祉の理念と地方公共団体の位置付け
5.2 地方公共団体の児童福祉と財政システム
5.3 保育と子育て支援の財政システム
5.4 堺市の保育と子育て相談システム
5.5 児童福祉への財政制約の強まり
第6章 国民皆保険システムと地方公共団体(長谷川千春)
6.1 国民皆保険システムと分立構造
6.2 国民健康保険
6.3 後期高齢者医療制度
第7章 市町村と医療福祉(長谷川千春)
7.1 セーフティネットとしての生活保護(医療扶助)
7.2 地方公共団体の独自の医療福祉制度
7.3 無保証者問題の顕在化
7.4国民皆保険システムのほろろびと地方公共団体