立田慶裕編著「読書教育のすすめ」が『全私学新聞』の書評に掲載されました。 - 2024.02.22
グローバル・ランキングと高等教育の再構築
世界クラスの大学をめざす熾烈な競争
著者 | エレン・ヘイゼルコーン 著 永田 雅啓 訳 アクセル・カーペンシュタイン 訳 |
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ジャンル | 教育学 |
出版年月日 | 2018/08/10 |
ISBN | 9784762028168 |
判型・ページ数 | A5・434ページ |
定価 | 4,950円(本体4,500円+税) |
在庫 | 在庫あり |
グローバル・ランキングは、一部のトップ大学だけの問題ではない。
少子化問題や定員割れで留学生に注目する日本の大学は多いが、留学生はランキングを見て大学を選んでいる。
本書は、グローバル・ランキングの影響を豊富な国際的研究とデータに基づいて分析。
オーストラリア、ドイツ、日本を例にとり具体的な調査を行った。
ランキングの社会へのインパクトと影響についても議論し、その意図せざる結果についても考察する。
大学からの視点だけではなく、学生(その親)の選択や採用面、政策面などを含めて
包括的に分析している他に類を見ない専門書。
大学幹部、高等教育リーダー、政策担当者、研究機関、メディアなどによって世界で広く使用されている第2版、
待望の邦訳。
第2版の序文
グローバル・ランキングの登場から10年 / 異なるタイプのランキング
/ ランキングに代わるもの / 考察および最近の傾向
第2版の改定点
第1章 グローバル化と国際評価レース
グローバル化と大学ランキング / ランキング理論の形成
/ グローバル化と力の源泉としての知識 / 組織行動とその変化 / 社会関係資本と地位財
第1章のまとめ
第2章 ランキングは何を測っているのか
ランキングの普及 / 大学の透明性,説明責任,比較可能性を進める手法としてのランキング
/ 多様化するランキング / ランキングの計測対象(指標)の比較
/ ランキングは意味のある内容を測っているか
第2章の結論
第3章 高等教育機関からみたランキングの影響力
これまでのランキングとの関わり / 大学の順位とランキングに対する態度 / 戦略的計画
/ IR(インスティテューショナル・リサーチ) / 組織改革 / マーケティングと広報
/ 大学資源の配分への影響 / 優先順位の設定:教育か,研究か / ランキングと大学人
/ 研究者仲間ならびにその他の大学関係者からの評価
第3章の結論
第4章 ランキングの利用―学生の選択ならびに学生募集―
ランキングの高まる人気 / 学生の大学選択―ドイツ,オーストラリア,日本―
/ 学生の大学選択とランキング―各国の実態― / ランキングと学生募集戦略
/ ランキング,就職,キャリア機会
第4章の結論
第5章 ランキングと政策選択
世界クラスの大学というステータスを求めて / ランキングへの反応 / ドイツ / 日本
/ オーストラリア / 政策オプションと戦略的選択
第6章 高等教育の再構築
学生への情報提供から商業販売へ / 高等教育機関の再構築 / 知の再構築
/ 高等教育制度の再構築 / ここからどこへ向かうのか―高等教育と政策の挑戦
補 論 調査手法について