新刊

経済理論と認知科学

ミクロ的説明

著者 ドン・ロス
長尾 史郎 監訳
三上 真寛
ジャンル 経済学
人文・社会科学他
出版年月日 2018/03/30
ISBN 9784762027949
判型・ページ数 A5・536ページ
定価 本体5,400円+税
在庫 在庫あり

意識,志向性,エージェンシー,セルフ,行動――経済学はこれらをどのように捉えるべきか。著者は,伝統的な経済理論の歴史と認知科学の最新の知見に基づいて,両者を結びつける正しい経済学のあり方を探求している。経済理論は生身の人間個人に適用されるものではないが,脳内の仕組みに適用すれば,経験的に理に適った統一科学の一部となり得る。これは行動経済学,経済心理学,実験経済学などの新たな潮流に哲学的基礎を与えると同時に,人間主義的な批判にさらされてきた経済学の地位を回復する試みである。

行動経済学,実験経済学などの新たな経済学に哲学的基礎を与えると同時に,認知科学に基づいて伝統的な経済学の地位を回復する学際的で野心的な試み。 経済学の基礎づけに不安を抱く経済学者は本書を読むべきだ。哲学的な再保証と建設的な批判が得られる。 ――ケン・ビンモア(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン経済学部教授)

経済学者と認知科学者はこの20年の間, 互いに向かって酔歩(ランダム・ウォーク)を続けてきた。 しかし, ドン・ロスによる本書は, 2つの学問分野を結びつける一直線を明らかにし, そこから一般均衡理論の数学的美しさのすべてと行動科学の経験的内容とを兼ね備えた1つの社会科学を作り出した。……これは経済学の哲学における数十年ぶりの最重要著作だ! ――アレックス・ローゼンバーグ(デューク大学哲学部教授)

日本語版への序文
 期待効用理論とその「競争相手」たち   ゲーム決定と条件付きゲーム
 ミクロ経済学,マクロ経済学,還元   ピコ経済学と神経経済学

謝辞

1 導入:経済学の未来と統一科学
 哲学的なものと歴史的なもの
 科学と人間世界 
 解説の戦略 

2 哲学的入門:志向姿勢の機能主義と実在的パターン
 志向性 
 メレオロジー 
 実在的パターンと志向姿勢 

3 分離した新古典派ミクロ経済学
 経済学という分離した科学
 経済学以前 
 ベンサムと感覚主義
 初期の新古典派経済学者と「半アリストテレス主義」 
 実証主義的基礎づけ:ライオネル・ロビンズ 
 サミュエルソンと行動主義 
 何についての分離した科学か  


4 顕示選好と効用分析における哲学的諸問題
 古い精神に替わる新しい時ツァイトガイスト代精神  
 RPTは見込みがないか? 効用関数の心理学についてのセン
 同語反復に万歳二唱  
 成熟した新古典主義:ゲーリー・ベッカーのプログラム 
 
5 実験経済学,進化ゲーム理論,消去主義的選択肢
 経済実験室の中の人々
 判断の発ヒューリスティクス見法(仕事部類1;問題部類1) 
 自然な統計的能力(仕事部類1;問題部類2) 
 競争相手に対するEUT のテスト(仕事部類2;問題部類1) 
 選好逆転と時間的不整合性(仕事部類2;問題部類2) 
 集計された市場における合理性(仕事部類3) 
 行動経済学から消去主義への道 

6 個人主義,意識,エージェンシー
 適切な教授法から不適切な形而上学へ  
 個人主義,ロック的内観,心の現代的諸モデル
 意識の多元的草稿モデル
 エージェンシーと個人性:全く別個の概念
 ここを出て世界の中へ:制御の場所を移す 

7 諸セルフとそのゲーム
 残骸を概観する
 マキャベリ的知性と直截的エージェンシーの崩壊
 セルフとは何者か
 ゲーム決定 
 ゲーム決定の一例:情動的シグナリング

8 合理的エージェンシーと合理的セルフ性
 整理
 セルフとエージェント1:神経経済学からの教訓
 セルフとエージェント2:ピコ経済学からの教訓
 合理性と説明的適応主義 
 経済的適応主義 

9 ロビンズ―サミュエルソン的な論議パターンとその引き立て役
 ロビンズ-サミュエルソン的な論議パターン
 帝国主義とレジスタンス――デュプレ  447
 ミロウスキーの鏡の中の経済理論と認知科学

参考文献 

監訳者あとがき 

訳者解題  

索引

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