保育者の危機と専門的成長

幼稚園教員の初期キャリアに関する質的研究

著者 谷川 夏実
ジャンル 社会学
出版年月日 2018/01/11
ISBN 9784762027550
判型・ページ数 A5・176ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
早期離職の多い若手保育者の初期キャリアについての質的研究。どのような困難や葛藤を抱え、どのようなプロセスを経て専門的成長を遂げていくのか。長年にわたるインタビュー調査によりその実態に迫る。保育者養成の拡充が望まれる現在に必読の研究書。
はじめに 

第1章 保育者の専門的成長における初期キャリアの重要性
  1.保育の質の保証と保育者の専門性の向上  
  2.専門的成長における初期キャリアの重要性  
  3.初期キャリアの危機とリアリティ・ショック  
  4.危機と専門的成長  
  5.本書のねらい  

第2章 保育者の危機と専門的成長に関する研究動向
  1.保育者の危機と専門的成長をめぐる多様な研究の流れ  
  2.保育者の専門的成長  
    (1)経験年数に基づく力量形成に関する研究 
    (2)保育者のライフヒストリーに関する研究 
    (3)保育者の省察に関する研究 
  3.保育者の精神健康  
    (1)心の疲労度に関する研究 
    (2)心の健康度に関する研究 
  4.初期キャリアの保育者 
    (1)早期離職に関する研究 
    (2)精神健康に関する研究 
    (3)困難感に関する研究 
    (4)子どもや同僚との関係の変容に関する研究 
    (5)保育実践の変容に関する研究 
    (6)省察に関する研究 
  5.保育者養成課程の学生の実習に関する研究  
  6.先行研究のまとめ 

第3章 初期キャリアの保育者の専門的成長を捉えるための理論枠組み
  1.熟達化論に対する批判  
  2.危機に直面した保育者の専門的成長  
  3.探究的省察のプロセスとしての専門的成長  
    (1)デューイの「reflective thinking」 
    (2)ショーンの「reflective practitioner」 
    (3)保育者の探究的省察のプロセス 
    (4)保育における「省察」との関係 

第4章 研究の目的と方法論
  1.本研究の目的  
  2.4つの実証研究  
  3.調査方法―インタビュー調査  
  4.分析方法  
    (1)グラウンデッド・セオリー・アプローチ 
    (2)ナラティブ・アプローチ 
  5.倫理的配慮  

第5章 幼稚園実習における学生のリアリティ・ショック(研究1)
  1.学生にとっての実習の経験  
  2.X 大学学生の実習に対する意識に関する質問紙調査  
    (1)X大学の幼稚園実習について 
    (2)調査の概要 
    (3)調査結果 
      ①保育者志望について  /②実習に対する意識について 
  3.インタビュー調査の手続きと分析方法  
    (1)調査対象者 
    (2)調査方法および時期 
    (3)分析方法 
  4.幼稚園実習における学生のリアリティ・ショックと認識の形成  
    (1)生成されたカテゴリーおよび概念 
    (2)子ども理解の発展 
  ①幼稚園実習で学生がリアリティ・ショックを受けた内容  /②リアリティ・ショックを経験する中で形成された認識 
    (3)ショックからの回避 
  ①幼稚園実習で学生がリアリティ・ショックを受けた内容 58 /②リアリティ・ショックを経験する中で形成された認識 
  5.実習先の保育者との出会いのあり方  
  6.研究1のまとめ  

第6章 新任保育者のリアリティ・ショック(研究2)
  1.新任保育者の最初の1学期  
  2.研究方法  
    (1)調査対象者 
    (2)調査方法および時期 
    (3)分析方法 
  3.新任保育者の勤務状況  
  4.新任保育者のリアリティ・ショックと仕事に対する認識の形成  
    (1)生成されたカテゴリーおよび概念 
    (2)結果図およびストーリーライン 
    (3)新任保育者がリアリティ・ショックを受けた内容 
    (4)リアリティ・ショックの渦中で形成された仕事に対する認識 
  5.「逆接のナラティブ」  
  6.研究2のまとめ 
 
第7章 新任保育者の探究的省察のプロセス(研究3)
  1.リアリティ・ショックを契機とした探究的省察  
  2.探究的省察のプロセスを解明するための分析枠組み  
  3.研究方法  
    (1)調査対象者 
    (2)調査方法および時期 
    (3)分析方法 
  4.新任保育者の探究的省察のプロセス  
    (1)Aさんの1年目 
  ①Ⅰ期(リアリティ・ショックから問題の気づきまで)/
  ②Ⅱ期(問題を解決・改善していくための観念の生成と実践に取り組む姿勢の変容)
    (2)Bさんの1年目 
  ①Ⅰ期(リアリティ・ショックから問題の気づきまで)/
  ②Ⅱ期(問題を解決・改善していくための観念の生成と実践に取り組む姿勢の変容)
    (3)Cさんの1年目 
  5.新任保育者の探究的省察を促す要因  
    (1)時間的余裕 
  ①保育者としての生活や仕事に慣れるまでの時間の確保 /②子どもとじっくりかかわるための時間的余裕 
    (2)先輩保育者との日常的なやりとり 
  ①日常的なちょっとした時間でのやりとり /②先輩保育者とのやりとりを通じた新たな気づきの獲得 /③やりとりを支える「見てくれている」関係 
  6.研究3のまとめ  

第8章 2年目,3年目の保育者の困難や葛藤と探究的省察(研究4)
  1.2年目,3年目の保育者の探究的省察 
  2.研究方法  
    (1)調査対象者 
    (2)調査方法および時期 
    (3)分析方法 
  3.3名の保育者の2年目,3年目  
    (1)Aさん 
  ①Aさんの2年目 /②Aさんの3年目 
    (2)Bさん 
  ①Bさんの2年目 /②Bさんの3年目 
    (3)Cさん 
  ①Cさんの2年目 /②Cさんの3年目 
  4.2年目,3年目の保育者の困難や葛藤  
  5.研究4のまとめ  

第9章 初期キャリアの保育者の危機と専門的成長
  1.はじめに  
  2.4つの研究の総括  
  3.危機を契機とした探究的省察を通じての専門的成長  
  4.「保育者なる役割を担った存在」になるための探究的省察  
  5.経験年数の積み重ねの意味  
  6.保育者養成課程における実習の意義  
  7.残された課題 
 
引用文献  
おわりに  
初出一覧  
索 引  

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