立田慶裕編著「読書教育のすすめ」が『全私学新聞』の書評に掲載されました。 - 2024.02.22
ガイド社会学
社会調査論
フィールドワークの方法
第1章 現代人にとって社会調査とは何か
1.調査情報の氾濫する時代
2.もとめられる調査情報の「解読能力」
3.「面白い」調査と「つまらない」調査
4.「事実」とは何だろう
5.だれもがフィールドワーカーになれる
第2章 調査が描く戦後日本人像――行動と意識の軌跡
1.日本人の生活時間調査
a 生活時間調査・研究の歴史(戦前)
b 戦後の時間調査・研究
c NHKの『国民生活時間調査』
d 生活時間の国際比較
2.日本人の国民性調査
a 第1次―1953(昭和28)年、第2次―1958(昭和33)年
b 第3次―1963(昭和38)年、第4次―1968(昭和43)年
c 第5次―1973(昭和48)年
d 第6次―1977(昭和52)年
e 第7次―1983(昭和58)年、第8次―1988(昭和63)年
3.SSM調査
a SSM調査の出発―社会階層と移動
b SSM調査の展開―全国的調査の継続
c SSM調査の発展―データの公開と利用
4.出稼ぎ調査
a 高度経済成長期の出稼ぎ
b 出稼ぎの実態
c 出稼ぎ労働の特徴
5.日本とフィンランドの高齢者に関わる国際比較調査
a「日本とフィンランドの高齢者に関わる国際比較調査」の概要
b「日本とフィンランドの高齢者に関わる国際比較調査」の結果
第3章 社会調査活動の歴史
1.人口調査(センサス)の歩み
2.社会改良のための実態調査(社会踏査)
3.世論調査・市場調査
4.地域(コミュニティ)調査
a 地域調査の特徴 b 地域調査の流れ
c 地域調査の問題点
5.社会学的研究調査
6.日本における社会調査史<戦前編>
a 明治期の調査
b 大正期?昭和初期
c 戦時期
7.日本における社会調査史<戦後編>
a 戦後復興から高度経済成長ヘ(1945年?1950年代)
b 高度経済成長から第一次石油危機ヘ(1960年代)
c 低成長期(1970年代)
d 1980年代以降
Ⅱ 調査活動の企画と実施
第4章 調査の構想と方法
1.社会調査の諸段階
2.調査研究の出発点「問題の設定」まで
3.仮説と命題
4.方法の選択
a 技法の分類
b フィールドワークの其体的な☆法
c これからの技法
第5章 調査の設計と準備
1.調査対象の決定と標本抽出
a 全数調査と標本調査
b 標本調査の基本的な考え方
c 無作為抽出法の種類と方法
d 標本調査の実際
2.尺度構成と調査票の作成
a 測定の尺度
b 妥当性(validity)と信頼性(reliability)
c 調査票の作成
3.現地調査の技法
a 事前のアブローチ
b 調査員への指導
c 面接場面の留意点
d 事後のフォローアップ
第6章 調査データの集計と分析
1.データの集計と分析
a データの集計・分析の前に行うこと
(1)エディティング (2)コーディング (3)データクリーニング
b 社会調査における記述と説明
c 量的データの集計・分析の方法
(1)変数の集計・分析の方法:単純集計
(2)変数間の集計・分析の方法:クロス集計
(3)クロス表分析 (4)相関係数
(5)変数間の関連の分析:エラボレーション
d データの集計・分析結果の一般化:統計的検定の視点と方法
(1)統計的推定の考え方 (2)統計的検定の考え方
(3)第1種の誤りと第2種の誤り (4)統計的検定の実際
2.調査結果の報告と活用
a 調査結果のまとめ
b 調査結果の公開と利用
c 補論:調査の失敗について
第7章 「質的な調査」について
1.「質的な」調査法とは何か
a 「量的なデータ」と「質的なデータ」―内容分析・ライフドキュメント
b 「客観主義」と「密着主義」―参与観察・自由インタヴュー
c 「社会的構築主義」をめぐって―会話分析・生活史
d 「事例」研究調査と一般化
2.生活史研究の意義と調査の過程
a 生活史とは何か
b ライフドキュメント研究としての生活史
c ライフドキュメント(生活記録)研究と生活史
d 社会学における生活史研究
e 方法としての生活史調査
第8章 社会調査の過去・現在・未来(対談)
1.社会調査の潮流
2.社会学と社会調査
3.社会調査の未来