立田慶裕編著「読書教育のすすめ」が『全私学新聞』の書評に掲載されました。 - 2024.02.22
ポストモダンのメディア論
過渡期のハイブリッド・メディアと文化
主に19世紀から現在までのメディア状況の目まぐるしい変化というものをただ「事実」として捉えてまとめるだけでなく、それを世界史的な流れとして理解しようとする。
メディア状況の大きな変化を「モダン」期から「ポストモダン」期への移行という歴史の流れから考察。
エジソンから初音ミクまで網羅する最も明解な現代メディア論。
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※こちらの書籍につきましては、新版が刊行しております(2017/4)
・「ポストモダンのメディア論2.0」
序 「モダン」と「ポストモダン」
1 ポストモダンとは何か?
2 ポストモダンの政治的・経済的背景
3 「モダン」とは何だったのか?
第1章 モダン・メディアからポストモダン・メディアへの移行?概観?
1 モダン・メディアの考え方
2 既存メディアとコンピュータとの結びつき?過渡的デジタル化段階?
3 既存メディアと新メディアとの融合?生活空間の拡張?
第二部 モダン期
第2章 「モダン」期の「ライフスタイル」と「文化」
1 「電化」による「モダン」な「ライフスタイル」の実現
2 「都市インフラ」と「消費文化」
3 「都市的ライフスタイル」と「大衆文化」
?デパートや劇場の文化?
第3章 「モダンメディア」としての「映画」・「アニメ」・「放送」と
「大衆文化」
1 「映画」の誕生とその「影響力」
2 「アニメ」の誕生とその「影響力」
3 「放送」の始まりとその「影響力」
第4章 「モダン」期の人間と社会およびマスメディアの位置づけ
1 「モダン」期の人間観と文化的特徴の違い
2 モダン期における大衆社会とマスメディアおよびテクノロジーの機能
3 大衆文化の繁栄?日本と英語圏におけるポピュラー音楽?
第三部 モダン期からポストモダン期へ
第5章 コンピュータ・コミュニケーションの発展
1 コンピュータの誕生 ?メインフレーム・コンピュータとパーソナル・ コンピュータ?
2 コンピュータ・ネットワークの形成?ARPAネットとパソコン通信?
3 インターネットの普及と初期の問題点
第6章 新たなコミュニケーション・メディアの登場
?ポストモダン・メディアの意味・意義と問題点?
1 ソーシャル・メディア前史
2 ソーシャル・メディアとは何か?
3 ソーシャルメディアの影響力と問題点
第7章 「ポストモダン」期の人間像・社会像とメディア状況
1 集団化・多元化と権威・体系・本物の喪失
2 ネット時代の集団的営為やビッグデータの問題
3 デジタル化による既存メディアの変化
第8章 ポストモダン期の混沌とハイブリッド文化
1 リアル空間とバーチャル空間
2 ポストモダン期におけるハイブリッド文化の特徴
3 新旧メディアの融合と折衷的利用
第四部 補遺?基礎的諸概念?
第9章 「コミュニケーション」と「メディア」
1 「コミュニケーション」とは何か?
2 「言語記号」と「非言語記号」
3 「イメージ」
第10章 つながり:「組織」「ネットワーク」「コミュニティ」
1 「官僚制組織」と「ネットワーク」
2 「モダン都市」における人間関係
?「うわさ」から浮かび上がるパーソナル・ネットワーク?
3 「ポストモダン」期における「絆」や「ネットワーク」の変化
おわりに ?『ポストモダンのメディア論2.0』あるいは『ハイブリッド世界のメディア論』に向けて?