新刊

人口還流(Uターン)と過疎農山村の社会学 増補版

著者 山本努
ジャンル 社会学
出版年月日 2017/01/30
ISBN 9784762026959
判型・ページ数 A5・280ページ
定価 本体2,500円+税
在庫 在庫あり

2000年頃の過疎農山村への人口Uターンを主に質問紙調査の方法から捉えた。
過疎農山村問題の現状、問題の所在をはじめ、大量個人観察法(質問紙調査分析)、構造大量観察法(社会統計分析)を用いた、人口還流(Uターン)と定住についての分析などを掲載。
問題対応の具体例や、問題の基底にある「自殺の社会活動説」、限界集落論への疑問などについても取り上げた。

新たに「第4部 過疎農山村研究の展開にむけて」を追加し、最新の研究内容、更に初学者にもわかりやすい内容を盛り込んだ増補改訂版。

第1部 過疎の現段階と過疎研究の課題
第1章 過疎農山村問題の変容と地域生活構造論の課題
 1.過疎農山村問題の深化と変容―少子型過疎の出現―  
 2.過疎地域の人口動態  
 3.「人口社会減型過疎」から「人口自然減型過疎」へ  
 4.過疎研究の新しい問題構図  
 5.生活人口論的過疎研究における若干の具体的課題(1)
   ―流入人口論的過疎研究の場合―  
 6.生活人口論的過疎研究における若干の具体的課題(2)
   ―定住人口論的過疎研究の場合―  
 7.むすび―人口減少時代の地域社会研究に向けて―  

第2章 市町村合併前後(1990?2010年)にみる過疎の新段階
   ―少子型過疎,高齢者減少型過疎の発現― 
 1.問題の所在  
 2.合併がかなり進行した,2005年以降,再加速化する過疎  
 3.市町村合併の影響  
 4.過疎の現段階(1)―「少子」型過疎と「高齢者減少」型過疎―  
 5.過疎の現段階(2)―「高齢者減少」型過疎の出現―  
 6.(合併がかなり進んだ)現段階過疎の重要問題―むすびにかえて―  
 7.補論:「高齢者減少」型過疎の人口学的要因の仮説と,それをめぐる今後の研究課題  

第3章 過疎の現段階分析と地域の人口供給構造
 1.問題の所在  
 2.過疎の現段階(1)―「少子・高齢人口中心」社会―  
 3.過疎の現段階(2)―「集落分化」型過疎―  
 4.調査地域(広島県比婆郡西城町)と調査の概要  
 5.定住経歴にみる,地域社会の持続と変容  
 6.性別の定住経歴にみる,地域社会の持続と変容  
 7.性・世代別Uターンの経路分析  
 8.むすびにかえて  

第2部 人口還流(Uターン)と定住分析
第4章 過疎農山村における人口還流と生活選択論の課題
 1.過疎農山村研究における生活選択論の課題―問題の所在―  
 2.調査地域の概況  
 3.調査手続きの概要  
 4.地域意識・定住意識・定住経歴  
 5.定住経歴・人口Uターンの基本傾向  
 6.人口Uターン層の職業と家族  
 7.若年層の職業と家族  
 8.人口Uターンの動機分析  
 9.人口Uターンの最大の動機  
 10.地域評価の問題  
 11.過疎研究の課題と方法―研究の問題構図―  

第5章 過疎農山村研究の課題と過疎地域における定住と還流(Uターン)
  ―中国山地の過疎農山村調査から― 
 1.はじめに:過疎農山村問題の基底は環境社会学的問題である  
 2.過疎問題の深まりと広まり  
 3.「環境問題の社会学」と「環境共存の社会学」が複合する問題領域としての過疎農山村研究  
 4.調査地域と調査の概要  
 5.調査の問題意識と得られた知見  
 6.むすびにかえて  

第6章 過疎地域における中若年層の定住経歴と生活構造類型
  ―中国山地の過疎農山村調査から― 
 1.はじめに  
 2.調査地域と調査の概要  
 3.調査の問題意識と得られた知見  
 4.むすびにかえて―過疎地域生活構造類型の試み―  

第3部 対応,基底,方法

第7章 集落過疎化と山村環境再生の試み
   ―「棚田オーナー」制度を事例に,社会的排除論との接点を探りつつ―
 1.はじめに  
 2.「棚田オーナー」制度  
 3.集落過疎化  
 4.棚田オーナー制度を担う人々(1)―「Mいしがき棚田会」農家―  
 5.棚田オーナー制度を担う人々(2)―棚田オーナー(都市住民)― 
 6.棚田オーナー制度の意義と困難  
 7.都市農山村交流への期待と現実  
 8.社会的排除(包摂)研究と農山村問題研究の交差をめぐって  
 9.むすびにかえて  

第8章 E. Durkheimの自殺の社会活動説
   ―社会の自然からの離脱(全般的都市化)をめぐって―
 1.問題の所在  
 2.「自殺の社会活動説」とは  
 3.「自殺の社会活動説」の検討―季節と自殺の関係から―  
 4.自殺の「社会活動説」の検討―曜日・時刻と自殺の関係から―
 5.むすび  

第9章 限界集落論への疑問 
 1.限界集落概念の意義  
 2.限界集落概念への違和感―「呼び方」問題―  
 3.限界集落は本当に消滅するのか?―「消滅」問題―  
 4.限界集落概念が生活をみないことへの批判 ―集落への「まなざし」の問題―  
 5.限界集落概念の構造―量的規定の問題―  
 6.限界集落概念と過疎概念の評定―過疎概念の優位性の主張―  
 7.むすび  

第4部 過疎農山村研究の展開にむけて

第10章 限界集落高齢者の生きがい意識―中国山地の山村調査から―
 1.はじめに―「生きがい」の問題―
 2.「生きがい」の経験的把握の問題
 3.本章の調査における「生きがい」の含意
 4.限界集落論にみる山村(限界集落)高齢者像―先行研究の系譜⑴
 5.限界集落論にみる山村(限界集落)高齢者像―先行研究の系譜⑵
 6.調査の課題と方法
 7.調査地域と調査方法の概要
 8.生きがい調査の基本的知見―どのくらいの人が生きがいを感じているか?
   どんなことに生きがいを感じているか?―
 9.生きがいを感じる時―高齢者,非高齢者比較―
 10. 生きがいの地域比較―山村限界集落、山村過疎小市、全国(都市)―
 11. むすび―限界集落論への疑問、過疎地域はむしろ住みよい所である可能性がある―
 12. もう一つのむずび、生きがい調査の留意点―自記式か、他記式か―

第11章 都市・農村の機能的特性と過疎農山村研究の2つの重要課題―高出生率地域研究と人口還流研究の位置―
 1. はじめに―都市と農村―
 2. 都市の良い(悪い)ところ、農村の良い(悪い)ところ
 3. 農業・農村の現代的機能
 4. 「食」と「農」の分離の問題
 5. 過疎農山村研究の現代的課題―2つの重要問題―
 6. むすび―ソローキン&ツインマーマンにみる高度に都市化した社会の将来、および、出生力研究と人口還流研究の重要性―


付論 過疎農山村研究ノート

付論1 高齢社会研究ノート  
付論2 「平成の市町村合併」の社会学によせて  
付論3 人口Uターンの動機にみる性・世代的変容  
   ―「親・イエ・家族」的Uターンから「仕事」的Uターンへ―

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