新刊

ロシア製鉄業史論

著者 山縣 弘志
ジャンル 経済学
出版年月日 2017/01/06
ISBN 9784762026867
判型・ページ数 A5・628ページ
定価 本体9,000円+税
在庫 在庫あり

ソ連経済体制、更に現代ロシアの社会経済的特質の歴史的前提をいかにとらえるべきか。ウラル製鉄業からの視点を提起した。

第1章 19世紀のロシア製鉄業とウラル
(1)帝政の危機と産業政策
  「農民改革」後の産業政策
鉄道建設と鉄鋼業 国家財政と外国資本
コークス製鉄への転換とロシア 
鉄鋼業の技術革新とロシア 
(2)南部鉄鋼業の擡頭
南部への投資の開始
関税政策の再転換
鉄道網の整備
南部鉄鋼業の擡頭と外国資本
国内鉄鋼生産の優遇
コークス製鉄の扶植 外国資本と技術
第1次大戦前のロシア鉄鋼業
(3)ウラルの時代の終焉
ウラルとイギリス 新技術の導入
「農民改革」とウラル製鉄業 ウラルの停滞認識
木炭高炉システムの維持  ウラルの工場制度
封建遺制の残存  外国資本とウラル
1900−1903年恐慌とウラル 
  ウラルの停滞原因論 

第2章 停滞構造の歴史的起源 —封建的マニュファクチュア・システムの創設 —
(1)ウラルの労働力基盤形成と先行的製鉄業
  植民と逃亡農民
  白海沿岸地方からの逃亡農民
  浮浪人гулящие
  17世紀の先行的製鉄業
ロシアの伝統的製鉄業とトゥーラの官有武器村
(2)国家主導の大規模マニュファクチュアとデミドフ
 軍事力強化の事業
 ネヴィヤンスキー工場とデミドフ
 農民小工業の役割
 始動期の生産力水準
 国家的事業の創出
 18世紀の産物
 バシキリヤへの植民と大土地所有
 ウラル冶金業の始動と編入農民
(3)人頭税と封建体制の強化
 ベルグ=コレギヤ(鉱業参事会)と「鉱業特典」
 未分化の法治体制 — タティシチェフとデミドフ — 
 人頭税と封建体制の強化
 ホロープの農奴への統合
(4)封建的大規模マニュファクチュアの制度整備 
 「資本主義の本源的蓄積」論
 「資本主義の萌芽」論と「自発雇い」
 人身的雇用契約の歴史的性格
 到来者と逃亡農民
 請負の「雇いнаем」   私有工場の労働力 
 労働力緊縛の転機 V.ゲンニンによる制度整備
第3章 帝政の動揺と停滞構造の顕在化
(1)封建体制の強化と労働力緊縛の制度的完成
  V.N.タティシチェフの再任と管理の制度化
  旧教徒の掌握とデミドフ 
 永久譲渡者とウラル冶金業の確立
 工場労働力の定着
 ウラル冶金業の制度的完成
 18世紀中期の官有工場労働力
(2)地主=貴族工業の特権強化とウラル製鉄・冶金業の成熟
 南ウラルへの展開と私有工場への重点移動
 トゥヴェルドゥイシェフ=ミャスニコフの貴族化
 職工・労務者層の多様化と隷属
18世紀後半の職工・労務者層形成
ウラル冶金業の成熟
(3)停滞の構造化とプガチョーフの農民戦争
プガチョーフの農民戦争
 編入農民の負担軽減と制度の限界
 森林資源の管理 
新技術のロシアへの導入とウラル
 世界製鉄技術体系の転換とウラル
 18世紀末の私有工場 
(4)封建的大規模マニュファクチュアの工場外労働
炭焼き労働の実態
(5)封建的大規模マニュファクチュアの個別事例 — ゴリツイン公所有工場 — 
ストロガノフからゴリツィンへ
「自発雇い」の利用
給与の実態
労働実態
第4章 「農民改革」と停滞構造の再編成
(1)労働力問題の反動的解決
 農民購入許可の再版
 鉱業管理の包括的法制化
 編入制度の限界と常置労務者への転換
 常置労務者制の法制化
 19世紀前半の工場生活と制度的限界
 封建遺制としてのポセッシア制     定員規定方式の完成
(2)「農民改革」による停滞構造の再編成    
「農民改革」とウラル製鉄・冶金業
 未完結の「農民改革」
 ロシア帝国法令全書Свод законов への収斂
結び ウラル製鉄・冶金業の停滞構造 
(1)封建的大規模マニュファクチュアの形成
 工場内労働力の緊縛
工場外労働力の「自発雇い」
ウラルとロシア
(2)ウラル製鉄・冶金業の精神的基盤と企業家精神
旧教徒の役割
封建的大規模マニュファクチュアの地主=貴族工業化
技術発展の抑止要因
企業家精神未発達の歴史的根源
(3)停滞構造の起源
停滞構造の起源
停滞の構造化と帝政国家

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