立田慶裕編著「読書教育のすすめ」が『全私学新聞』の書評に掲載されました。 - 2024.02.22
子育ち支援の創造
アクション・リサーチの実践を目指して
子どもと子どもを取り巻く環境の30年を辿り、その社会的文化的変化を歴史軸にそって明らかにし、課題・問題を抉り出した第一部、「子ども分科会」の30年のあゆみを実践と理論から記した第二部、「アクション・リサーチ」の観点から、全国各地で取り組まれているNPO、子育てサークル等の19の先駆的実践活動を紹介する第三部から成る。
1 激動する世界の30年と子どもの育ちの変化
――地域規模のグローバリゼーションのもとでの日本の政策動向・概観
(1980年代以降の日米関係を中心として)
2 日本の子どもの育ちと地域活動の30年
――社会教育研究全国集会「子ども」分科会の歩みと子ども観の変化を中心に
3 情報・メディア環境と子どもの育ち
――激変する文化環境の30年と子どもの発達の危機
Ⅱ 子どもの育ちを支える社会教育の30年
1 70年代にともに取り組んだ〈子育て・文化・つくり〉運動 ―― 1970年代(実践)
2 子どもの学校外教育と社会教育 ―― 1970年代(理論)
コラム① 泉が奔流となったころ
3 制度化をめざし苦闘しつつ歩んできた学童保育 ―― 1980年代(実践)
4 「学校外教育」という用語・概念の再検討の時代 ―― 1980年代(理論)
コラム② 春の始まりは黄色から
5 90年代・児童館自己革新運動の隆盛と児童館実践 ―― 1990年代(実践)
6 子どもの権利条約の実現をめざす運動と理論の20年 ―― 1990年代(理論)
コラム③ ひとり立ちのときを迎えて!!
7 子育ち・子育て支援NPOの挑戦―子育ち・子育てからのまちづくり ―― 2000年代(実践)
8 地域における子どもの活動を巡る政策と課題 ――2000年代(理論)
9 子どもの育ちを支える社会教育の30年:その到達点と課題
Ⅲ 21世紀にはばたく地域・子ども実践
子育ち・子育て支援、二一世紀初頭の動向
1 国連を動かした子どもたちの声
―あらためて「子どもの権利」について考える (子どもの声を国連に届ける会)
2 子どもが子どもにできること(フリー・ザ・チルドレン・ジャパンふくしま)
3 子どもたちの声を聴き、社会の変革につなげるために
(MIYAGI子どもネットワーク/チャイルドライン in MIYAGI)
4 施設でくらす子どもたちの自立への模索(Children’s Views & Voices)
5 ペアレント・トレーニングと共に歩む親の会:学び、啓蒙、連携を目ざした4年間 (福島AD/HDの会『とーます!』)
6 YMCAウエルネス倶楽部のめざすもの (財団法人 岡山YMCA)
7 わたしの里親(養育里親)奮闘記:弘幸よ、ありがとう
―「めだか」(里親情報紙) (子どもと家庭の会)
8 土曜日はわくわく体験!?子どもの心に寄り添って? (学童保育 おやこぼし学園)
9 社会教育系NPO・自然学校の役割りと可能性
―自然・産業体験型環境教育・生活体験教育の場づくり?地域との協働 (NPO法人ねおす 黒松内ぶなの森自然学校)
10 島が丸ごと博物館:地元の素材で子どもを育てる (NPO法人 黒潮実感センター)
11 森のアート 海のゲイジュツ
―心の豊かな子どもの育ちを願って (Wonder Art Production)
12 耳からの読書「語り」を:物語の世界を子どもたちに
(NPO法人 まちだ語り手の会)
13 アーツマネジメントによる子どもの育ちと文化実践の広がり
―地域づくりと文化創造をめぐる全国的な動きから:アウトリーチなど 深作拓郎(埼玉純真女子短期大学)
14 ひろがる冒険遊び場づくり
―「冒険遊び場全国研究集会」をとおして (NPO法人 日本冒険遊び場づくり協会)
15 甦れ木造校舎と子どもたち:個人立の民営児童館の挑戦
―民営児童館・移動児童館の取り組み (NPO法人三波川ふるさと児童館「あそびの学校」)
16 チャイルド・ライフ・プログラムの取り組み:子どもが主役の医療を求めて (日本チャイルド・ライフ研究会)
17 高校生による子育てマップ製作と地域交流の中で―出会い・ふれあい・学びあい (千葉県立木更津東高校家庭クラブ)
18 思春期の「性=生」の自己決定能力を支えるピアカウンセリング (ピアカウンセリング・サークル「Deer Peer:親愛なる仲間達」)
19介護+子育ち支援:三世代交流共生住宅―痴呆老人力を子育ちに生かす (社会福祉法人自立共生会 ひかりの里)
資料編
文献・論文
子ども関係年表
関連重要法規・勧告等