立田慶裕編著「読書教育のすすめ」が『全私学新聞』の書評に掲載されました。 - 2024.02.22
講座 現代学校教育の高度化 18
学校教育と生活指導の創造
福祉社会・情報社会における学校と地域
研究的課題を提起することを目的として編集。
1,2章では、生活指導研究が直面している課題について述べ、3~5章では、新しい実践的な研究課題を提案。
6~8章では、学校の生活指導がかかえている課題の根底には福祉問題があるということなどの問題意識から、
生活指導を福祉の視点から再定義し、課題を提案することを意図した。
9章では、情報化社会のなかで子どもがかかえる問題や困難さとそれへのアプローチについて考察した。
1 教育改革の現在
2 国家への国民の義務としての教育
3 21世紀の新しい社会構想
4 「新しい公共」を担う「よき市民」
5 教育改革のもとでの生活指導研究の課題
第2章 環境管理型権力と生活指導
1 「強い『指導』」と呼ばれるものの正体
2 規律社会における規律・訓練権力
3 管理社会における環境管理型権力
4 環境管理型権力と対峙する生活指導
第3章 権利としての反貧困と生活指導
1 貧困を経済的貧困(poor)と同一視することへの疑い
2 貧困と豊かさ ―poverty vs well-being
3 貧困を捉える生活指導の視点
4 権利としての反貧困
5 反貧困に挑む子ども集団づくり
第4章 子ども集団づくりのパースペクティヴ―アソシエーションの視点から
1 子ども集団づくりの二つの視点
2 生活をつくりかえる運動の主体としての子ども集団
3 アソシエーション過程としての集団づくり
4 オルタナティヴ・ストーリーを紡ぎだす自治活動
5 生活指導の原点を確認する
第5章 当事者性のある生活と学びの創造
1 傍観者ではなくて当事者へ
2 当事者性をたちあげる
3 他者の呼びかけに応答して当事者性をたちあげる―自己の視点を超えて他者の視点へ―
4 呼びかけに対する責任としての応答
5 他者と現実を共有するとき当事者性がたちあがる
6 応答する責任としての学び
7 新自由主義と新保守主義を越える学びの可能性
第6章 生活指導と学校福祉
1 学校における福祉的機能の潜在化
2 内発的な結びつきをめぐる歴史的課題
第7章 学校教育におけるソーシャルワークの創出
1 「事実としての福祉」への接近
2 教育と福祉の「谷間」論の克服
3 アメリカにおける学校ソーシャルワークの歴史と現状から
4 エンパワメントとアドボカシーの機能
5 学校におけるソーシャルワーク機能
第8章 家庭?学校‐地域をつなぐ対人援助専門職
1 学校ソーシャルワークの役割
2 子どもの「生活の全体」への着目
節 対人援助職としての教師像
第9章 情報社会に生きる子どもと生活指導
1 子どもとケータイの結びつき
2 ケータイ・ネット利用にまつわる問題の在処
3 文科省のケータイ・ネット対策の変遷
4 情報社会における生活指導にむけて