「〈子ども学〉論集」が『日本教育新聞』の書評に掲載されました。 - 2024.04.16
持続可能な未来のための教職論
環境破壊、戦争、貧困、人間の尊厳と文化の危機、それらの克服を希求する持続可能性の教育は、
学校教育と教育学の一大転換を要請している。
本書はその羅針盤であり、確かな指針で教育学の最先端を切り拓いている。」
(学習院大学教授・日本教育学会元会長 佐藤学 「推薦の言葉」より)
これからの学校教育を持続可能な未来に展開していくための視点を提案。
教育方法論を重視、学校教育学のスタンダードをわかりやすく説明しつつも、その枠組みを超えた「とんがった議論」
を紹介。
国際的な教育運動・政策のなかで発展してきたESDが、国内のみならず東アジア諸国で実践を積み上げてきた
「学びの共同体」実践と結び合い、持続可能な未来のための教育へと発展していく可能性を探る。
【執筆者】
諏訪哲郎、降旗信一、小玉敏也、鈴木隆弘、松葉口玲子、石川一喜、岩本 泰、柴田彩千子
序 章 持続可能な未来のための教職論へ
序-1 教育職員免許制度とこのテキストの意図
序-2 教員養成制度の現状と課題
序-3 なぜ「持続可能な未来のための教育」か?
序-4 本書の構成と特徴
第1章 持続可能な未来のための教育の理解に向けて
1-1 人間,そして自然をどうみるか
1-2 教育の歴史をどうみるか
1-3 教育の法制度をどうみるか
第2章 持続可能な未来のための教育方法論
2-1 「教育」から「学習」への転換
2-2 〈学習者主体〉論の系譜
2-3 学習方法の革新
2-4 参加型学習
第3章 持続可能な未来のための教育課程
3-1 カリキュラムの必要性
3-2 教育課程
3-3 第7次改訂の学習指導要領
3-4 環境教育と持続可能な未来のための教育
3-5 持続可能な未来のためのカリキュラムに向けて
第4章 グローバル・スタンダード時代における学力/能力―ケアリングとジェンダーの視点から―
4-1 グローバル・スタンダード時代における学力/能力
4-2 「ケア」への着目とジェンダー視点からの再考
4-3 「もう一つの教育」としてのケアリングと持続可能な未来のための教育
第5章 持続可能な未来のための教師論
5-1 “持続不可能"な教育現場の実状
5-2 これまで「教師」はどのように語られてきたか
5-3 国際社会で語られ方 グローバル人材
5-4 新しい教師像としてのファシリテーター
第6章 学校から地域を俯瞰する―学校(文化・地域)論
6-1 近代教育学における学校論はどのように変遷してきたのか
6-2 「学びの共同体」としての学校
6-3 地域に根ざした学校を考える
6-4 集い,語らい,未来を描く学校をめざして
第7章 持続可能な地域社会における学校
7-1 地域コミュニティと学校
7-2 地域コミュニティと学校との連携を前提とした取り組み
7-3 地域が支えるESDの実践
おわりに―学校と教師の未来に向けて
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